柿酢を作りました。
きっかけは今年参加した中医美容の勉強会。
我が家には柿の木があるのですが、毎年柿の実を食べきれずにいました。
鳥が食べているのをみておいしそうだと思い、当時病気療養中だった母は実をもいだというのに(笑)当時母は抗がん剤中だったのに、上記の理由で柿の実をとったといって先生に驚かれたことがありました。
さて、そんなおいしそうな柿ですが、食べきれないほど実ります。
そんな話を中医美容の勉強会で話したら
「焼き柿」「柿酢」というご意見をいただき、柿酢に興味をもちました。
ネットで検索したところとても簡単そうだったので、チャレンジすることにしました。
その1 柿の実を準備する(私は柿の実をもぎ取るところから)
その2 さっと汚れとへたをとって密閉容器に入れる
事前準備はこれだけです。
私は最初まるごと5個を密閉容器(梅酒を作るような瓶)にいれていたのですが、
「本当にこれで発酵するのか??」
と疑問をもったので、4つ切りにしました。(それでも4つ切り程度です)
柿はさっと汚れを取るだけでOK!
柿についている白い粉が酵母なんだそうです。
この酵母で発酵が進むのでとりすぎないようにしたほうがいいとのこと。
1週間くらいすると水分が出てきます とネットで見たのですが、まったく出てきません(泣)
2週間程度過ぎたころから少し水分がでてきました。でも種の部分が白ーくなっているんですよね。
「ああ、カビかな…失敗してしまったかな?(泣)」と思ったのですが…
容器を開けてみたところ、酢のような鼻をつく匂いがします。
発酵は無事にすすんでいるようです^^
調べたところ、白いカビのようなものは酵母(柿の皮についていた白い粉と同じ?)との情報を得たのでそのままに。
3週間が経ってあまりに水分が出ないため、瓶をふったところ…
一気に実が崩れました!
本当はもっと空気を混ぜて発酵を進めないといけなかったんですよね。
梅酵母(梅ジュース)を作るときも毎日瓶をふって空気を混ぜますし。
11月19日に仕込んで12月10日に柿を濾したので約3週間で柿は無事に発酵したようです。お酢特有の香りがします^^
時間をかけて熟成させて良いようですが、私はこの状態で酢にすることにしました。
一度ざるで濾しました。この段階で部屋中が酢の香りになります。
一晩かけて濾したのですが、思ったより進まなかったので木べらで濾しました。
柿5個が濃縮されてどんどん減ったことがもったいなくて、このままヨーグルトに混ぜたり、お湯で割って飲んでいました。
しかし、せっかくならきれいな柿酢にしたいと思い、さらに茶こしで濾すことにしました。
ネットなどでみると、晒布などで濾すと書いてあったのですが、本当に微々たる量になりそうで(泣)
柿酢は高価だよ!と韓国語の先生も言っていましたが、この過程を考えると高価でも納得です。作り方はとっても簡単ですが、最後に酢の状態にするのに手がかかります。
ちなみに柿は高血圧予防・血液サラサラ・肺を潤すそうです。
もちろん果物の柿でもOKですが、さらに発酵食品のパワーが加わると効果が期待できそうです。
私も乾いた咳が続いているので、潤す効果の高いはちみつを入れてお湯で割って飲んでいます。
料理には一般的な米酢のように使えるようです。レシピをみても酢の物や酢豚がヒットしました。確かに酢の物にしたらフルーティでおいしそうです♪
今年は柿の葉でお茶も作ったのですが、風味のあるお茶になりました。香りがとてもいいのです。
作り方はこちらも簡単で、5月ごろの若い柿の葉を摘み、乾燥させて少しもんでからキッチンバサミで切っただけです。(写真の後ろに映り込んでしまったジップロックがそうです)
柿の葉茶はビタミンCも豊富なんだそうです。ただ、タンニンが飲みすぎるとお通じを妨げるという情報を得たので、気分転換に飲む程度にとどめています。
去年は見向きもしなかった柿ですが、効果効能を知ったことで今年は大活躍してくれました。漢方を学んで、身近なものの視点が変わったのはとても面白いです。
庭づくりも片付けもたのしめます!
余談ですが、柿のへたも漢方薬として使われます。。柿蔕(してい)といわれて、しゃっくりを止める薬になるんです。昔の人は無駄なくよく使ったなーと思います。
濾過が甘いので透明度は低いけど柿酢のできあがりです。
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